未来を願う池
THE POND
庭の池は琵琶湖の形を模したといわれており、琵琶湖疏水の恵みが人々の生活をより豊かにするように、と願った植治の想いが込められています。また美しい庭園の中で泳ぐ池の鯉は輝く生命力を宿し、その優雅に泳ぐ様は癒やしを与えてくれます。
南禅寺参道から細い脇道を入ると、静かな一角に佇む菊水の正面の入り口から、玄関へと趣きのあるアプローチが続きます。土の匂い、ほのかな草花の香りが風に舞い、まるで庭の活き活きとした自然のビオトープがゲストを歓迎しているかのようです。エントランスには、宜本伸之氏のアート作品が存在感を放っています。『鯉・想念は光の速度を超える』と題したステンレス素材の見事な作品は、力強い生命力を宿す庭の鯉の姿と呼応し、過去、現在、そして未来へと、悠々と流れる菊水のときと重なります。
約820坪の広々とした敷地には近代庭園の先駆者といわれる7代目「小川治兵衛」が作庭した素晴らしい池泉廻遊式庭園、
日本建築の粋を凝らした数寄屋造りの建物を配し、四季折々の自然が奏でる穏やかなときが流れます。
THE POND
庭の池は琵琶湖の形を模したといわれており、琵琶湖疏水の恵みが人々の生活をより豊かにするように、と願った植治の想いが込められています。また美しい庭園の中で泳ぐ池の鯉は輝く生命力を宿し、その優雅に泳ぐ様は癒やしを与えてくれます。
SEASON TERRACE
洋のしつらえを取り入れたテラスは、躍動感あふれる樹齢200年を超える赤松を中心に、春はしだれ桜、初夏はカキツバタ、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々に赴きを変えた景色を楽しめる特等席です。
PRIVATE TIME
点在する3つの離れは、いずれも茶室と露地(茶庭)に着想を得て設計、移築されたもので、プライベートダイニングとしてお楽しみいただけるほか、イベントや大切な時間をお過ごしいただくことが可能です。
Architectural Design
広大で優美な庭園や建物など「菊水」が持つ要素を、またゼロから創り出すことなんて、絶対に不可能です。だからこそどういう風に手を加え、新しい空間にデザインしてくのか、残していくべきところと変わるべきところを明確に分けています。
「菊水」が重ねてきた時間や面持ちはもちろんのこと、伝統を破壊するのではなく「見立て」を変えることで今までの情緒を残しながら空間をデザインしていく。時代時代に合わせた進化が新しい「菊水」の"魅せ方"になったとき、空間としての間口はとても広くなっていくと思います。